今日はカットサンプルの準備のために、ホワイトオーク 乱尺 無塗装 ラスティック 15x150x1820 (品番: WORZM-150)の箱を開けてみました。まずこちらの商品の一番のおすすめポイントは、150巾で乱尺の作りになっていること。
無垢フローリングで巾にはぎ目がなく150巾にできている商品は、今では随分と少なくなりました。
乱尺とはどういった作りでしょう。
無垢フローリングは、長さに継ぎ目が入るユニタイプが大半なのが現状です。
しかし、こちらの商品は フローリング1枚1枚が1枚ものでできています(下記画像参照)。
今回開けた箱では、1800ミリの全長に対して 600ミリ+600ミリ+600ミリの作りになっている部分と 900ミリ+900ミリになっている作りの物がありました。 何という贅沢な作り。 (通常は300・450・600・900ミリなどが多いです。)
こちらの商品は、1枚ずつに下図の様に 雄実、雌実がついています。ラスティックタイプで、節や虎腑/虎斑(とらふ)と言われる部分が入るのが特徴です。
「節」は育つ過程で枝が幹の中に巻き込まれていってできるもの。木の種類によっても、節の大きさや形は様々。
「虎腑/虎斑(とらふ)」はオークの柾目挽によくあらわれる現象。元々、養分貯蔵の役割で木の中心部から放射線状に養分が横断するようにできたもの。
「髄心」は木のごくごく中心の部分です。
すべて木が生きていた証。英語で「ラスティック」は 素朴、飾り気のないという意味ですが、こういった証をあえてカットせずに残して、木が持っている本来の姿をそのまま生かし、風合いや木目、節などを楽しんでいただこうというものです。
こちらは 巾90ミリ(左)と巾150ミリ(右)を 比較したものです。 やはり巾がこれだけ違うとその迫力が違うのは 一目瞭然ですね。 上図で説明した 「虎腑/虎斑」もでていますね。カットサンプルで、この部分だけを手にしたら少し違った印象かもしれません。 実際は一番上の写真からもお分かりのように 入っていたとしても一部の部分とお考えください。 (同じものは2つとない自然の物なので どんな顔がでてくるかは フローリングの箱を開けるまでのおたのしみです。)
最後に、ホワイトオーク3層フローリングとの比較です。
近年、表面に2ミリ~3ミリの単板(挽板)を貼った、三層フローリングや複合フローリングも多く取り扱われています。(下記画像左)
芯まですべて1枚物でできている無垢フローリングと比べても、2~3ミリの単板が貼ってあると、正直なところ、見た目にも、触った感じも、ほとんど差がなく感じられることかと思います。
当然、無垢フローリングでは、それだけの広い巾を取るのも難しい。そんな問題を回避してくれるのが3層フローリングや複合フローリングでしょうか。
巾が広い商品がいい、でも、巾広がない、という樹種だったり、
床暖房対応の無垢巾広フローリングはあまりないので、巾広がいいけど、床暖房も使いたい!なんていうときに3層や複合フローリングもご検討いただいてもいいかもしれませんね。
ホワイトオーク 無塗装 ラスティック 15x150x1820は 乱尺タイプ(WORZM-150)とOPCタイプ(WOSZM-150)があります。 「巾広で、自然な風合いのある無垢」を感じる商品をお探しなら、ぴったりの商品ではないでしょうか。