木材の集成方法【幅はぎ・巾はぎ】【横はぎ】
読み方: はばはぎ・よこはぎ
SOLID LAMINATION
「幅はぎ」「横はぎ」とは、木材の集成方法のひとつです。木材での集成とは、木材を接着している状態です。
長さ継ぎはなく幅方向のみ数枚の板を接着することを「幅はぎ」といい、幅はぎされた木材を「幅はぎ材」「巾はぎ材」と呼びます。英語ではSOLID LAMINATION(ソリッド ラミネーション)といいます。つまり、(SOLID=一枚もの)+(LAMINATION=貼り合わせていること)。
木材を幅方向に接ぐ(はぐ)ので、「幅はぎ」です。「横はぎ」「横はぎ材」とも言います。何枚の板を接いでいるかにより、「2枚はぎ」「3枚はぎ」などと呼びます。
「幅はぎ材」「横はぎ材」は、無垢の一枚板に近いイメージを期待できますので、カウンター材やテーブルの天板、棚板など、日常的によく目に触れる場所に使用されていることが多いです。また、枠組み等の造作材としても使用され、さまざまことに気軽に利用できる汎用性の高い材と言えます。
幅を接ぎ合わせている巾ハギ材に対して、小さな木片を長さ方向に継ぎ、さらに幅方向にも接着した木材を「集成材」と呼びます。
無垢の一枚板で巾の広いものは、すなわち樹齢が長いものということになりますので、その分、希少価値が高く価格も高価になり、手に入りにくいです。気軽に使うこともできません。巾の狭い一枚板でも、幅ハギすることで希望の巾に仕上げることができます。下記のテレビ台は、手元にあった松の板をボンドとクランプを利用し、圧着して作りました。お好みの板をDIYで手作りして自家製幅ハギ材を作るのも楽しいかもしれません。
当材木屋でも、幅はぎされたボードを取り扱っています。ラスティックな材を使用しており、テーブルの天板、カウンターなどに幅広くご活用いただけます。ホワイトオーク材とアメリカンブラックウォールナット材があります。
このほかにも、いろんな加工方法があります。下記はほんの一例です。